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ご利用者の声

ご利用者の声

介護老人福祉施設ソルメゾン

母の死に顔はとても穏やかなものでした。
母の人生後半は、社交性に乏しいものでしたが、ホームでお世話になった2年弱の間、皆様に温かく励まされ、お花見や季節折々の行事に楽しんで参加するという、私にとって信じられないほどの変化でした。
得意だった書道の練習では、赤字の二重丸、三重丸をたくさんいただき、私にも得意げに見せていたものです。

亡くなる前夜会いに行き、眠っている母を起こし、バニラアイスクリームの溶けたのをスプーンで食べさせました。
最初の2杯は咳込みましたが、私が「どうする?」と尋ねると、「冷たいの(もっとほしい)」と希望し、計5杯を笑顔でゆっくり飲み込みました。度々起き上がろうとし、最後には口癖である「みいちゃん、きれいねえ、シュッとしているねえ」と娘褒めをし、私はいつも通り照れて「また来るね」と温かい手を軽く握りました。9月、10月と違い途中で眠がることもなく、1時間半とてもいい時間をすごすことができました。
その翌11月18日朝、母は86歳の人生を終えました。すでに点滴頼りの日々となっていましたが、痛みや苦しみもない状態でした。
小さな体で大往生を遂げた、そう思っております。本当にお世話になりました。
急に寒くなってまいりました。どうか皆様、何よりもご自身のお体にお気をつけくださいませ。

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