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日常生活リハビリテーション
入浴

ADL向上への働きかけ

入浴は身体を清潔に保つだけなく、心がリフレッシュするなどの精神的な側面もある日常生活の中で欠かせない要素のひとつです。一方で入浴には日常生活に必要な様々な動作が凝縮されているだけでなく、設備環境面等、多角的に検討する必要があります。日野病院では、入浴リハビリテーションを行うことで、座って行う・立って行う・歩く・立ち座り・バランス等様々な能力の向上が可能です。これにより日常生活動作全般の向上に繋げていきます。

『入浴』に関する
生活リハビリテーションの取り組み

入浴リハ専用浴室を使用した
入浴リハビリテーションのご紹介

日野病院では、入浴リハ専用浴室(2室)を設置し、ご自宅の環境に近い環境で、リハスタッフによる入浴リハビリテーションを提供しています。

入浴リハビリテーションのご紹介

患者さんの状態に応じて、毎回練習のポイントを決め、重点的にアドバイスを行いながら練習、評価を行っています。

  • 01自室から浴室までの歩行リハ

  • 02更衣

  • 03洗髪・洗体

  • 04浴槽への出入り

  • 05今回のポイント(バーにつかまりながら足を上げて浴槽をまたぐ)を病棟の廊下でおさらい

退院後の不安を抱える方は…

日野病院 訪問リハビリテーション利用による
リハビリテーションの継続も可能

・退院後も個別の課題に対し、繰り返し練習することで、ご自身でリスク管理ができるようサポートします。

・ご自宅の浴室・浴槽に合わせて、手すり・浴槽台などの福祉用品によるサポートを提案・実践します。

福祉用品提案例

入浴リハ事例紹介

81歳女性 右大腿骨頚部骨折の手術後、
当院にリハ目的で入院

入院時の状況:右下肢の低下した筋力の回復を主としてアプローチ後、すぐに日常生活動作への介入へと移行。

  • 在宅復帰に向けた目標

    退院後独居のため、入浴動作は最重要課題。介助無しでの入浴が目標。お風呂掃除にヘルパー利用を検討。

  • 入浴リハを開始

    衣類の着脱や洗体の他、術後注意が必要な脱臼に対してアプローチ。浴槽へのまたぎ動作や、浴槽を洗う動作等に対して、具体的に指導。

  • 入浴リハの結果

    脱臼への注意方法と、入浴への自信が、自然と身に付かれたご様子。入浴以外にも、お風呂掃除もご自身で実施可能と評価。

  • 在宅復帰後は…

    一人での入浴はもちろんのこと、お風呂掃除まで、全てご自身でできるようになられました。

患者さん・ご家族の声をご紹介

「家でもここに手すりがあれば、私一人でもお風呂に入れそう。」
「湯舟に入れるようになって、お風呂が楽しみになったわ。」
「(家族による)介助が多くても、湯舟に入れるようになってよかった。」