社会医療法人 頌徳会 日野病院

リハビリテーション成績のご報告

回復期リハビリテーション病棟 実績報告

令和7年12月18日 発行

患者さん・ご家族へ

日頃より当院のリハビリテーション医療にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

当院回復期リハビリテーション病棟では、脳血管疾患、整形外科疾患、廃用症候群などにより日常生活に支障をきたした患者さんに対し、 多職種チームによる集中的なリハビリテーションを提供しています。このたび、令和7年6月から11月までの実績をご報告させていただきます。

評価項目において、施設基準を上回る成果を達成することができました。 これもひとえに患者さん、ご家族のご協力、そして当院スタッフ一同の努力の賜物と考えています。

評価期間:令和7年6月1日~令和7年11月30日(6か月間)

主要実績サマリー

当院回復期リハビリテーション病棟の評価期間(令和7年6月1日~11月30日)における主要指標は以下の通りです。

在宅復帰率
92.1%
基準:70%以上
基準達成
FIM 16点以上改善率
87.7%
重症患者の改善実績
実績値
実績指数(アウトカム)
54.60
リハビリテーション実績指数
実績値
平均リハビリテーション時間
7.08単位
140分以上/日
(全国平均6.2単位)
全国平均超
※ 実績値について: 上記の数値は令和7年6月1日から11月30日までの期間における当院の実績です。患者さんの状態や疾患の重症度により、個々の改善度合いは異なります。

在宅復帰への取り組み

在宅復帰率 92.1% を達成

当院では、患者さんが住み慣れたご自宅や地域で安心して生活を続けられるよう、 入院早期から退院後の生活を見据えたリハビリテーションを実施しています。

項目 実績値 詳細
退院患者総数 294名 評価期間中の全退院患者
在宅復帰患者数 271名 自宅等への復帰
在宅復帰率 92.1% 施設基準70%を上回る実績

在宅復帰を実現するための取り組み

  • 多職種カンファレンスの実施:医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカーなど多職種が連携し、患者さん一人ひとりに適したリハビリテーション計画を立案
  • 家屋評価・環境調整:退院前に実際のご自宅を訪問し、生活動線の確認や必要な住宅改修のアドバイスを実施
  • ご家族への介護指導:ご家族に対し、安全な介助方法や日常生活での注意点を丁寧に指導
  • 地域との連携強化:在宅サービス事業者や地域包括支援センターと密に連携し、退院後の生活をサポート
  • 退院前訪問指導:退院前に自宅での生活を実際に体験し、課題を抽出して対策を講じる

機能改善(FIM)の成果

FIM改善率の実績

重症患者(FIM 55点以下)の機能改善における当院の実績は以下の通りです。

FIMとは:日常生活動作(食事、排泄、移動など)の自立度を評価する国際的な指標です。 18項目を7段階で評価し、最低18点から最高126点で表されます。55点以下は「重症」に分類され、 日常生活の多くの場面で介助が必要な状態を示します。

評価指標 対象患者数 改善患者数 改善率
FIM 16点以上改善 196名 172名 87.7%

FIM改善の意味:

  • FIM 16点改善:食事・排泄・移動など複数の日常生活動作において、全介助から見守りレベル、あるいは見守りから自立レベルへと改善したことを示します
  • 改善率87.7%:重症患者の多くが日常生活の自立度を向上させています
  • 客観的評価:FIMは国際的に標準化された評価指標であり、客観的な機能評価を示すものです
※ 改善実績について: 上記の改善率は当院の実績であり、個々の患者さんの改善度合いは、疾患の種類、重症度、年齢、合併症の有無などにより異なります。

リハビリテーション実績指数

実績指数 54.60点 を達成

リハビリテーション実績指数は、回復期リハビリテーション病棟における治療効果を定量的に評価する指標です。 入院時と退院時のFIM得点の変化を基に算出され、数値が高いほどリハビリテーションの効果が高いことを示します。

項目 実績値
退院患者総数(E) 332名
計算対象患者数(F) 233名
FIM利得(運動項目)合計(G) 7,804点
実績指数算出期間合計(H) 179.55
リハビリテーション実績指数(G ÷ H) 54.60点

実績指数が示すこと

  • 客観的な治療効果:実績指数は、リハビリテーション治療の効果を客観的に数値化したものです
  • 質の高いリハビリ:54.60点という数値は、当院のリハビリテーションが効果的に機能していることを示しています
  • 継続的な改善:この指標を定期的にモニタリングすることで、治療の質の維持・向上に努めています

充実したリハビリテーション時間

平均リハビリテーション時間 7.08単位(140分以上/日)

当院では、患者さん一人ひとりに対し、1日平均7.08単位(約140分以上)のリハビリテーションを提供しています。 これは全国平均の6.2単位(約124分)を大きく上回る充実した時間です。

項目 当院実績 全国平均
平均リハビリテーション時間(単位) 7.08単位 6.2単位 +0.88単位
平均リハビリテーション時間(分) 140分以上 124分 +16分以上

充実したリハビリテーション時間の特徴

  • 365日体制:土日祝日も休まず、毎日リハビリテーションを実施
  • 個別プログラム:理学療法、作業療法、言語聴覚療法を患者さんの状態に合わせて組み合わせ
  • 集中的訓練:全国平均を上回る時間で、早期の機能回復を目指します
  • 質の高い訓練:経験豊富なセラピストによる専門的なリハビリテーションを提供
※ リハビリテーション時間について: 1単位は20分です。患者さんの状態により、実際のリハビリテーション時間は個別に調整されます。

疾患別患者割合

対象患者総数 853名の疾患分類

当院で治療を行った患者さんの疾患別内訳は以下の通りです。整形外科疾患と脳血管疾患で全体の75.5%を占めています。

分類 疾患名 患者数 割合
1 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷等 307名 36.0%
2 大腿骨・骨盤・脊椎骨折等 337名 39.5%
3 外科手術・肺炎等の治療後の廃用症候群 158名 18.5%
4 心疾患 3名 0.4%
5 関節疾患 26名 3.0%
1* 高次脳機能障害 22名 2.6%

疾患別の特徴

  • 大腿骨・骨盤骨折(39.5%):高齢者に多く見られる骨折で、早期リハビリテーションにより歩行能力の回復を目指します
  • 脳血管疾患(36.0%):脳卒中後の運動機能、言語機能、認知機能の改善に取り組みます
  • 廃用症候群(18.5%):手術後や長期臥床による体力低下に対し、全身機能の回復を図ります
  • 幅広い対応:関節疾患、心疾患、高次脳機能障害など、多様な疾患に対応しています

当院リハビリテーション病棟の特徴

充実した専門スタッフ

医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカー、管理栄養士など、 多職種の専門スタッフがチームを組み、患者さん一人ひとりに適したリハビリテーションを提供します。

365日リハビリテーション体制

土日祝日も休まず、365日体制でリハビリテーションを実施。 入院期間を最大限に活用し、継続的で効果的な訓練を提供することで、早期の機能回復を目指します。

リハビリテーション機器の活用

各種リハビリテーション機器や電気刺激装置などを活用し、 科学的根拠に基づいた効果的なリハビリテーションを提供しています。

退院後も安心のフォロー体制

退院前の家屋訪問指導、ご家族への介護指導、地域サービスとの連携など、 退院後の生活を見据えた総合的なサポートで、安心して在宅復帰していただけます。